妖魔05~正道~

「俺は敵じゃない。君達を解放しにきた」

刹那、女性妖魔達は涙ぐむ。

しかし、俺の見知った妖魔ではない。

何故、妖魔達が能力を使えないのか。

秘密は首輪と手錠にありそうだ。

「少し危ないけど、大丈夫だから」

俺が光の刃を近づける、首輪と手錠を斬る。

切れるという事は、外側からの干渉には問題はない。

出来るとわかっただけで十分だ。

今は調べてる暇はない。

「でも、まだ行動しちゃ駄目だ。下には兵がいるはずだからさ」

女性妖魔達は頷く。

他の扉も破壊していき、手錠と首輪を外していく。

そして、ある一室の扉を壊した時、中では行為が行われていた。

「お前等はいいよなあ。命令とはいえ、楽しんで終わりなんだからなあ」

振り向きざまに、容赦な胸を刺す。

今の俺に、慈悲など存在しない。

兵が倒れた先で、見た女性妖魔の顔は覚えている。

「ティ、ア?」

何も、信じたくはない。

だが、事実なのだ。

ティアは、微かながらに意識がある。