妖魔05~正道~

天守閣に辿り着き、俺は膝を付く。

「はあ、はあ、はあ、はあ」

前回よりも全身にかかる負荷が少なかったとはいえ、きつい物はきつい。

体のところどころにも、怪我を負うことになった。

「美咲、今、行くからな」

全身に負った疲労の中を立ち上がり、歩いていく。

入ろうとすると、透明の壁がある。

魔力発散ナイフを使って、結界を崩す。

内部は、本などで見たそのままの物であった。

下に降りる階段が部屋の中央に存在し、そこを降りていく。

階下の両脇には鉄の扉が並んでいる。

中には、女性妖魔達がいる可能性がある。

「誰か、いるか?」

強くノックをし、確かめる。

だが、返事はない。

俺がミールオルディンの兵だと思われていてもおかしくはない。

鍵は必要ない。

「モード:真刀、最大出力」

『モード:真刀』

扉を切り裂くと、室内が丸見えとなる。

「おいおい」

中には四人の女性たちが固まって座っている。

服は着せられているが手錠、首輪が付けられいるようだ。

女性妖魔の瞳は濁って、怯えている。

目の前にある物が正義だというのか。

目の前にある物が未来に繋がる道だとでもいうのか。