妖魔05~正道~

傷を受けずに辿り着いた城門前。

扉は閉まっている。

「アカ・マナフ、そっちはどうだ?」

『あなたのおかげで、軽く門前までは到着出来ましたよ』

「これから一気に飛んで天守閣まで登る。そっちも何かしらの方法はないか?」

下から攻める必要性はどこにもない。

『あるわ』

子鉄の声に変わる。

「本当か?」

『鉄球を利用して、壁を駆け上らせる。まあ、上に師匠が居た場合になるけどね』

「そりゃ、ギャンブルだな」

『何?あんたは信用出来ないっていうの?』

「可能性はないとはいえない。だが、もうちょっと確実な方法も欲しい」

『では、久々に作りますか』

いきなりアカ・マナフの声になり、少しテンションが下がる。

「何をだ?」

『ジェットブーツですね』

まさか、俺が高校一年だった時に体育祭で作り出した奴か。

今更とは思っていたが、今、活躍させるとは思わなかった。

そして、その記憶あるとは思いもしなかった。

多分、そこには俺がいない事になっているんだろう。

今の状況は、無人式鉄球よりも使えるか。

「子鉄、鉄球は温存させておけ。その鉄球は切り札とも行っていいほどの可能性がある。今は、ジェットブーツだ」

『え?村八分?』

その一言で通信は切れた。