俺達は前進し続けると、森の終わりを見つける。

敵に出会うことはなかった。

まだ、察知されていないとでもいうのか?

森の抜けた先は、城下町になっているようだ。

兵士達が歩いている。

『王子様』

ロベリアが俺に話し賭けて来る。

『西の城に女性妖魔多数』

「そうか」

ここからは、散開して突破するしかない。

「俺が先陣を切る」

「そう」

「おや、頼もしいですね。、隣をかけていきたいくらいですよ」

「間違ってもこっちには来るなよ」

今からが本番になるだろう。

「これを持っていって下さい」

渡されたのはトランシーバーだ。

アカ・マナフが能力によって作り出したのだろう。

「私の声をいつでも聞く事が出来ますよ」

「出来れば子鉄の声のほうがいいんだがな」

「おや、私としては子供心を忘れずに居たいんですがね」

わざわざトランシーバーで声を届けてくる。

「無駄な事をしてるんじゃねえよ。まあ、すまねえな」

これで状況がわかる。

「出来る限り、死ぬなよ」

「あんたこそ」

「私としては死地を求めていたいのですがね」

「お前は自由にしておけ。よし、ロベリア!ジャスミン!行くぞ!」

『モード:ダブル・エッジ』

ジャスミンの心の声が聞こえてくる。

『モード:真槍・モード:真刀』

ロベリアの声により、青光剣が出ると同時に背中から風が吹き出る。

「決めさせてもらうぞ。ミールオルディン!」