妖魔05~正道~

「君はどうも特殊な事例が重なっている。とても、興味深い素体だ」

「おいおい、第二段階の上の第三段階というのは、何なんだよ?」

「君のコアはブランクコアと言ってね。能力はないのだよ」

「それは、知っている」

美咲の能力を吸い込んだ事がある。

今は、呪いの吸い込む力がないから、何も入っていない。

「それを見た時に、チューニングと同時に細工をしてね」

「やはり、影で色々と余計な事をしてたのか」

「勝手な事かどうかは、蓋を開けてみなければ解らない」

「で、何なんだ?」

「契約妖魔との精神の融合さ」

「どえらいもんを、仕込んでくれたな」

そんな事をすれば、俺やロベリアは誰か誰かが解らなくなる。

「しかし、『モード:審判』の時のように勝手に発動する物ではない。君が望めば、出来るようにしている」

「何が起きる?」

「新たなる扉を開く事は確かだろうね。だが、一つ注意があるとすれば、連続で二度は使えない。二度連続で使えば自分を認識できなくなる」

「第二段階で何とかクリアしたいところだな」

そういえば、ジャスミンの件を聞かなければならない。

「俺からも他にいう事があった。お前、ジャスミンを隠していたな?」

「隠していたとは失礼な事を言う。君達が旅立った後に譲り受けたのだよ」

炎の中でも生きてきた女だろう。

「お前の仲間か?」

「競争相手とでも言っておこうか。まあ、今の君が気にする話でもないだろう」

「かもな」

余計な事を聞いて、面倒な方向へ持っていきたくはない。