妖魔05~正道~

「そうか」

冬狐は、美咲の事を第一と考える女だ。

理由なんて、それだけで解る。

しかし、解放されていないところ、冬狐にはどうする事も出来ないようだ。

「龍姫よ」

「うむ」

龍姫に向って爺さんに向って、呪文を唱え始める。

数十秒後には爺さんのコアが額から現れる。

コアを抜かれると、爺さんは人形のように力が抜けて倒れた。

「そなたは、靜丞の命も背負っておる。また、簡単に死ぬわけにはいかぬようになったのう」

「何ていうプレッシャーだ。でも、やるしかないよな」

爺さんのコアを体の中に入れ込む。

頭の中でイメージすると、遠方の岩が衝撃破によって崩れ去る。

「よし」

しかし、注意する点があるならば、爺さんのコアに魔力が割かれたという事だ。

「何とかなるか」

「兄さん!」

一歩離れていた千鶴が駆けて来る。

「千鶴?」

「ジャスミンも、お願い」

ジャスミンのコアが入った瓶を前へと突き出した。

「まだ、そんなに時間が経っていないんだぞ」

「ジャスミンは、お姉さんを守りたいと思う。きっと、ジャスミンなら解ってくれるよ」

だが、俺は拡張コアを受けていない。

ロベリアとジャスミンを同時に扱う事は出来ないはずだ。