妖魔05~正道~

これで全てか。

「丞」

爺さんは、珍しく名前で俺の事を呼んだ。

「爺さん、まだ何か用か?」

「ワシのコアを持っていけ」

「何?」

爺さんはとんでもないことを言い始めた。

「ワシも年じゃ。短期ならば闘えるが、今回はそうもいかん。じゃから、ワシのコアを持って行け」

「いいのかよ?」

「孫娘を可愛くない祖父がどこにおる」

「丞君!」

久遠が俺に抱き付いてくる。

「く、久遠?」

何で俺の名前を知っているのか。

「お父さんから全部聞いたよ!お願いだよ、美咲を、道元君を、冬狐を、オイラの全てを、助けて!」

美咲に対すして行われている行為を知っているのか、取り乱しているようだ。

「助ける」

自分から行くと言わないところは助かる。

「でも、冬狐は」

「あやつは、ミールオルディンについた」

龍姫が再び現れる。