妖魔05~正道~

もしかすると、情報操作も妖魔の里にある城で出来る可能性がある。

知らなくてもいい事を公開する。

平和に暮らす者の幸せを潰すような事になるかもしれない。

それは偽りの平和だ。

「解った」

一人でもやるしかない。

「あんた、一人でやろうとしてる?」

子鉄が俺を睨んでいる。

「ああ」

「退魔師は何のためにいると思っているの?」

「乾雲丸などの戦力を投下して、行方が解らない程の戦いになるんだぞ」

「同時にやらなくちゃならないのなら、最低二人は必要でしょうよ」

「相手は契約妖魔を率いている。いいのか?」

「退魔師には、魔を退ける者を意味する。それは、魔族を退けるという意味にあらず、心に存在する魔を退けるというのが真の意味よ」

「そうか」

俺には拒否をする権利はない。

俺だって身勝手な無茶をしようとしているのだからな。

「子鉄が手伝ってくれるのなら、ありがたいよ」

「あなたの周りには死地が常に纏わり付いているようですね。そのような面白いことがあるのならば、足を踏み出さずにはいられませんよ」

「アカ・マナフ」

背後に立っており、奇妙で嫌な笑い顔は変わらない。

「お前は、何もいう事はないな。やるのなら、やってくれ」

「私としては、あなたの一言があると、勇往邁進出来るんですがね」

絶対に、言葉をかけたくなくなるな。