妖魔05~正道~

「あなたを、心の底からお慕いしてるから出来る事です」

答えと同時に笑顔になる。

「大した事はしてないけどな」

「大小など関係ありません。あなたは私に光をくれた。どんな形であれ、私と妹を再びめぐり合わせてくれた。それだけで、胸がいっぱいです」

「力を、貸してくれるか?」

「王子様が月としてあるならば、星として輝きましょう」

俺は、龍姫の間から、出て行く。

外にいる、子鉄と萌黄さんに話を聞くために。

「姉者」

しかし、ジジイが俺の前に壁として邪魔をしている。

「にゃ、靜丞にゃ」

そういえば、琴とジジイは姉弟だったな。

「母上と父上が激情していたわい。どこをほっつき歩いていた?」

「ふ」

「じゃが、それは心配していての事。墓にだけは、顔を出すようにして欲しい」

不幸と思わせる前に、痛みを和らげる方法をジジイは取った。

「うん、にゃあ」

「そして、小僧」

俺に話しかけてきた瞬間に、ロベリアに琴を渡した。

「何だ、ジジイ?」

「だーれがジジイかあああ!」

拳が飛んでくると、俺は回避する。

「戦いの前に、怪我を負うわけにはいかないんでな」

「生意気な奴じゃな」

「花壇の整備でもしておくんだな、ぐお!」

衝撃破によって、俺が真横に吹っ飛ぶ。

「その甘さで、美咲を救えるとでも思うてか」