妖魔05~正道~

「紅玉、今の状況はどうなっている」

龍姫の部屋で、俺は紅玉から話しを伺う。

「保守派、改革派の両派閥は崩壊いたしました」

「いきなり、すぎないか?」

何で、いとも簡単に派閥が崩れるんだ。

「事実でございます」

「美咲の親父や、美咲は!?湊さんは!?」

「笹原家で救われたのは、久遠様だけでございます。そして」

久遠が目を腫らして落ち込んだ顔をしていたのは、美咲が救われなかったからなのか。

「何だ?」

「崩壊に追い込んだのが、秋野湊でございます」

「何でだ、湊さんは改革派だったんじゃないのか!?」

「秋野湊は改革派と偽っていただけでございます。秋野湊が首領にして、所属している組織は『ミールオルディン』」

「『ミールオルディン』」

焦るな、落ち着け。

「どうして崩壊したんだ?」

「両派閥の内部にはミールオルディンの思想に賛同する者が多数いたようです。笹原道元、他上層部は抑えられ、崩壊の一途を辿ります。改革派も保守派と同じ手法で落ちたようでございます」

「抑えられって事は」

「今は、幽閉されています」

「美咲も、か?」

「美咲様は」

話しにくそうな顔をしている。

「何だ?」

「情報に寄れば、人間との子供を身篭らされるように、仕向けられていると」

「嘘、だよな」

一つずつ事が済むかと思えば、唐突すぎる。