バニラ

「文之…私達どうなるの?」

葵は震える口元を押さえ文之に尋ねた。


「葵は何にも心配することないよ。
アイツどうかしてるわ。」


「ママの目…すごく怖かった…。

あたしね、ママはきっと文之のことが好きなんだと思うの。」


「好きなら何にも言ってもいいのかよ。
それに俺は結婚してるから…。」


そう文之は言いかけたが辞めてしまった。