バニラ

翌朝、久しぶりにゼミの講義を受講するために学校へ行った。

現在、昼夜逆転している葵にとって朝起きることがたやすく出来なくなっていた。


まだ僅かにアルコールが残る身体と頭に朝の光は非常に酷であった。
準備を済ませ家を出る。

駅に着くと千夏が待ってくれていた。


「葵~!早く早く~。」


千夏に呼ばれ、まだ眠っていた脳がやっと目を覚ます。