「失礼致します。あの…」 広い城の中、少女はか細い声で自分の存在を印した。 しかし、案の定そんな声では誰も気付きはせず少女は立ち尽くしていた。 「お手伝いとして参った者です」 先程よりは少し声量を上げるが広い城に響く事はなかった。 少女は仕方なく、階段を上がり人を探すことにした。