昔、昔。 イタリアには小さな国があった。 草花達はよく、唄を歌っていた。 淡い、優しい色々がその国を包んでいた。 「王子、もうこの国も戦争をしていかなくては…領土が必要です」 召使の声にその国の王子は首を横に振った。 この国の王子は素晴らしき剣使いであった。 しかし、王子は争いの為に剣を握る事は決してしなかった。