君ノ声




―――――出来たはずだ。




無理やり押さえつけて、襲うことぐらい。



なんてことはない。



声を発することが出来ない〝そうか〟相手なら尚更だ。




それでも出来ない理由があって。


出来なかった自分がいて。




それがまた腹立つ。




俺は無理やり〝そうか〟のリボンを引っ張った。



これが俺の出来る、〝そうか〟に対しての精一杯の〝意地悪〟なのかもしれない。