そのことを教えてあげると、リルは菊の花なんて素敵ね。と上品に笑って見せた。リルは私なんかよりずっと女の子らしい犬だった。
「さぁ、リル。今度はあなたがケージの中で待っていてね。そして次はポッキーがトリミングをする番。」
私はリルをゲージにしまい、反対にポッキーをゲージの中から出した。
「僕は短い毛がすきなんだ、すっきりさっぱりする感じが好きだから。」
私は頷いてポッキーの言葉に耳を傾けた。
「右手を貸して、爪を切るから。」
私がそう言うとポッキーは私の左手に右手を乗せた。
「爪切りは血が出ないようにしてくれよ、あれ、案外痛いんだからさ。」
ポッキーはぶつぶつ文句を言うけれど、トリミングの妨げになることは一つもしなかった。シャンプーをして、ブローを終わらせ。カットに取り掛かる。ノートを見ると、シーズーのペットカットはマルチーズのカットに似ていた。私はマーフィーやネオのカットと同じように、バリカンをかけ、その上からシザーでカットした。
「あぁ、眠い。そのハサミのチョキチョキする音聞いてると催眠術に掛かったみたいに眠くなっちゃうよ・・・。」
確かに、私も美容室で眠くなってしまったことはある。
「それだけおしゃべりができれば、眠気なんて飛んでいくでしょう。」
私はポッキーの体のカットを終え、顔のカットに取り掛かろうとした。
「ポッキーの顔はまん丸にするのが一番似合うのよ。」
目頭にハサミを当てた瞬間、リルが私にそう言いかけた。
その時解った。この二頭はお互いのいいところを知っているんだって。誰よりも理解しあってるって。だから言ったのね、フレディーは二人は仲良しだって。
「リルはポッキーのまん丸なお顔が好きなのね。」
私がそう言うと、リルはそっぽを向いてそんなこと無いって言ったけど、本当は誰よりもポッキーのことが好きって顔に書いてあった。
「さぁ、リル。今度はあなたがケージの中で待っていてね。そして次はポッキーがトリミングをする番。」
私はリルをゲージにしまい、反対にポッキーをゲージの中から出した。
「僕は短い毛がすきなんだ、すっきりさっぱりする感じが好きだから。」
私は頷いてポッキーの言葉に耳を傾けた。
「右手を貸して、爪を切るから。」
私がそう言うとポッキーは私の左手に右手を乗せた。
「爪切りは血が出ないようにしてくれよ、あれ、案外痛いんだからさ。」
ポッキーはぶつぶつ文句を言うけれど、トリミングの妨げになることは一つもしなかった。シャンプーをして、ブローを終わらせ。カットに取り掛かる。ノートを見ると、シーズーのペットカットはマルチーズのカットに似ていた。私はマーフィーやネオのカットと同じように、バリカンをかけ、その上からシザーでカットした。
「あぁ、眠い。そのハサミのチョキチョキする音聞いてると催眠術に掛かったみたいに眠くなっちゃうよ・・・。」
確かに、私も美容室で眠くなってしまったことはある。
「それだけおしゃべりができれば、眠気なんて飛んでいくでしょう。」
私はポッキーの体のカットを終え、顔のカットに取り掛かろうとした。
「ポッキーの顔はまん丸にするのが一番似合うのよ。」
目頭にハサミを当てた瞬間、リルが私にそう言いかけた。
その時解った。この二頭はお互いのいいところを知っているんだって。誰よりも理解しあってるって。だから言ったのね、フレディーは二人は仲良しだって。
「リルはポッキーのまん丸なお顔が好きなのね。」
私がそう言うと、リルはそっぽを向いてそんなこと無いって言ったけど、本当は誰よりもポッキーのことが好きって顔に書いてあった。


