「飼い主さん、お散歩で歩かなくなるって行ったけど。」
私はしゃがみ込みモモの目を覗き込んだ。
「お散歩で沢山歩くよりも、お庭で少し遊ぶくらいで丁度いいの。」
私はその場に座り込んだモモを抱きかかえトリミング室に連れて行った。
「シャンプーをしている途中に、もしまた痛くなったりしたら。すぐに教えてね。」
私はモモにそう言った。
「ありがとう、ご親切に。」
モモは、とても礼儀ただしく頭のいい犬だった。
「私の知っているフレンチブルドッグはみんな、お散歩と、ご飯のことしか頭に無いけれど、モモってとても上品で頭がいいのね。」
私はそう話しかけながら、モモの脚に負担をかけないようにやさしく爪を切りヤスリをかけた。
「あら、そんなこと言ってもらったの初めてよ。嬉しいわ、ありがとう。」
フレンチブルドッグはもともと、人の感情や言葉を良く理解する頭の良い犬種だけど、好奇心も旺盛で、多少頑固なところはあるので、しつけ時などに根負けしてしまいがちだった。
「本当よ。フレンチブルドッグは〝待て〟や〝お座り〟全然覚えない子ばっかりだし、そんな子のしつけは私すぐに諦めちゃうの。」
私はそう言ってモモの耳の中をコットンで拭いた。するとモモは気持ち良さそうに目を閉じながら私の言葉にこう答えた。
私はしゃがみ込みモモの目を覗き込んだ。
「お散歩で沢山歩くよりも、お庭で少し遊ぶくらいで丁度いいの。」
私はその場に座り込んだモモを抱きかかえトリミング室に連れて行った。
「シャンプーをしている途中に、もしまた痛くなったりしたら。すぐに教えてね。」
私はモモにそう言った。
「ありがとう、ご親切に。」
モモは、とても礼儀ただしく頭のいい犬だった。
「私の知っているフレンチブルドッグはみんな、お散歩と、ご飯のことしか頭に無いけれど、モモってとても上品で頭がいいのね。」
私はそう話しかけながら、モモの脚に負担をかけないようにやさしく爪を切りヤスリをかけた。
「あら、そんなこと言ってもらったの初めてよ。嬉しいわ、ありがとう。」
フレンチブルドッグはもともと、人の感情や言葉を良く理解する頭の良い犬種だけど、好奇心も旺盛で、多少頑固なところはあるので、しつけ時などに根負けしてしまいがちだった。
「本当よ。フレンチブルドッグは〝待て〟や〝お座り〟全然覚えない子ばっかりだし、そんな子のしつけは私すぐに諦めちゃうの。」
私はそう言ってモモの耳の中をコットンで拭いた。するとモモは気持ち良さそうに目を閉じながら私の言葉にこう答えた。


