「でも、このかっこ･･･。どうしよう、後二匹もワンちゃん来るのに、、、。せめてエプロンだけでも変えられたらいいのに、、、。」
　小太郎をゲージに入れて、予備のエプロンがないか探すことにした。トリミングサロンなら、一枚くらいシャンプー用の予備のエプロンくらいどこかにしまってあるかもしれないもの。
　タオルの棚、商品の在庫の棚、掃除用具入れまで探した。だけどエプロンは何処にも置いてなかった。
「無い･･･。」
　またまた深いため息をついた。
「一枚くらい置いてあってもいいのに･･･。」
　その時フレデリックがあくびをして起き上がった。
「フレデリック！エプロンがどこにあるか知らない？鍵の場所教えてくれたんだから、エプロン名場所も教えて。」
「フン、、、。」
　フレデリック面倒くさそうに鼻を鳴らした。
「やな感じ、、。犬に頼んだ私がバカだったかぁ。」
　そうい思うのと同時にフレデリックは私に背を向けた。
「何処へ行くの？」
　フレデリックは裏口の横の扉の前に立ち止まりそのドアを右の前脚で、がりがりとかいて見せた。
「なぁに？その中に何があるの？」
　私はフレデリックの元へ歩み寄り、ゆっくりとその扉を開いた。
　するとそこには二回へと通じる階段があった。
「階段？二階なんてあったんだ･･･。」
　私は二階に上がってみることにした。薄暗い階段に足を掛けゆっくりと二階のフロアーに上がった。