すると、今まで黙ってた男があたしを見て、口を開いた

「…君、名前は何?」
あたしはいきなりだったから、少しは驚いたものの、喋りかけてくれたから嬉しかった。
「あたしは、野々倉捺。…君は?」
男は静かに呟いた。

「……立倉修」
修…。
いい名前。

「修って…呼んでいい?」
あたしが聞くと、男は首を横に振った

そうだよね…。
あたし…女だしね。
初めて会ったんだもんね。
普通と違うって言われるし…。

やっぱり、あたしみたいなものに近づかれても困るよね。

あたしはショックだった。
だけど、立倉君に同情なんてして欲しくないから…。
出来るだけ、笑顔で微笑んだ。

そして、男に名前を聞いた。
男の名前は高崎日向っていうらしい。

すると、そこに可愛い男が入ってきた。
あたしと目が合うと、男は黒いオーラーを出して睨んで来た。

「どうかしたの?」
あたしが言うと、男は驚いた顔をした

なんだろう…?

あたしが不思議に思ってると、後ろから日向に手を掴まれた。
そして、そのままお姫様だっこされた

「ちょ、ちょっと?何?!」
立倉君達も驚いてる
でも、日向は気にしないようで…。
どんどんと歩いて行く。

日向に車に乗せられた。
立倉君も乗り込んできた。
「…って何で~?!!」