時間がきて打ち上げは終了した。
外に出ると雨が降っていた。
サトル君は由宇君ちに泊まると言ってあたしたちと3人でタクシーに乗り込んだ。
「二次会行こうよ。」
と言われたけど断っていた。
「行かなくて大丈夫なの?」
「うん、今日は疲れた。」
「…あたし付き合おっか?」
サトル君はあたしを見た。驚いてるみたい。
「二次会。みんな待ってるんじゃないの?」
「芽衣が一緒に行ってくれるの?」
「うん、いいよ。」
サトル君はあたしを見つめている。考えているみたい。
「やっぱり今日はいいや。気分が乗らない。」
「あ、直樹の言ったこと気にしないでよ。」
「え?なんか気にするようなこと言ってた?」
「ならいいや。わすれ…」
「あ、からかうと面白いって言ったこと?」
あたしは両手を合わせて言った。
由宇君がプッと吹き出した。
「面白くねぇよ。」
サトル君はムッとしてるみたい。
それから由宇君も話さないし、サトル君も外向いてて真ん中にいるあたしは前を見つめるしかなく…。
「あの、ゴメンね。サトル君つまんないこと言って。」
気まずいし、なんだかわからないけどあたしがいけない気がして謝った。
「ん?」
サトル君はこちらを見た。
拗ねた顔している。
「…別に気にしてない。」
「ねぇねぇ歌ってサトル君が作ってるの?」
「大体そうだよ。歌詞はほとんど俺だけど。」
「へぇ〜すごいよね!あれって実話なの?ラブソングとか。」
「え。まぁそうかな。」
「やっぱりそうなんだ。好きな人のこと想って歌ってるんだ〜!ステキだね。」
「え、そぉ?」
サトル君は照れてる。
「気持ちを歌に出来るなんてすごいと思う。ね、由宇君。」
由宇君を見ると腕組んで寝ていた。
「あ、寝てる。」
「やっぱり気持ち込めないと聞き手に伝わらないでしょ?気持ち込めるには想像より実体験じゃないと。」
「はあ、そっか…。」
サトル君がよく喋ってくれるのが新鮮だった。

