「芽衣ちゃん何頼む?」
「将吾君食べたいの頼んで、あたしあんまり食べないから。小ライスとオイキムチがあれば。」
そんなことより気になることがあった。
「ねぇ、あたしに聞きたいことってなあに?」
聞きたいことがある
そう言って呼び出されたのだ。
あたしに聞きたいことがある人なんてあんまりいないからあたしはワクワクしてここに来た。
「ねぇねぇ、聞きたいことって何何?」
将吾君は一瞬、困った顔をしたように見えた。
「うーんと、食べ始めてから切りだそうと思ってたんだけど。」
「本当は電話の時に聞きたかったくらいなの!
あたしに聞きたいことがある人なんて珍しいから、何かと思って、気になって仕方ないよ。」
将吾君は上を見たり下を見たりそわそわしだした。

