芽衣の恋愛論

「ゴメン、寝てた?」
「うん、ちょっと横になってただけ」

何だかよそよそしく感じる。
それに部屋にあげてくれる気も無さそうだ。

「ちゃんと話した方がいいと思ってさ。」

ちゃんと向き合わないとこっちがおかしくなりそう。

「……、あたしサトル君のこと裏切ったのかも。」

もうすでに泣きそうになりながら芽衣が言った。

「うん、とにかく全部話して。俺は事実が知りたい。」

俺はまっすぐ芽衣を見ていた。芽衣も俺を見ていた。
芽衣はようやく俺を部屋に入れてくれた。

テーブルに向かい合わせに座った。

由美ちゃんとの旅行を始めから話し始めた。