芽衣の恋愛論


由美ちゃんと行ったはずなのに、男と帰ってきた芽衣。

一晩中考えたけど答えはみつからない。

考えても仕方ない。

なんで謝るんだよ。
あのごめんなさいはなんだよ。
まさか、別れてってこと?!

なんかよくわかんない。考えたくないな。
メールも来ないし。


いつの間にか外は明るくなってた。一睡もしないで仕事に出かけてった。

由宇が俺の顔見るなり
「何だよ、何かあったのか?」

って言ってきた。

何もないとは言えなくて。昨日のこと話した。由宇はなんだそんな話かとつまんなそうな反応した。

「どうせ、送ってもらっただけだろ?芽衣が何かしでかすはずないだろう!」

由宇は言った。確信ある言葉に俺も勇気づけられた。


でもあの時の芽衣の深刻そうな表情が忘れられない。


あんな顔する必要ないのに。


今日は仕事かな。俺から連絡してみよう。

ちゃんと話してみないとな。


「何か楽になった?芽衣に連絡してみたらいいよ。仕事しなくていいから」

「マジで!?」

俺は早速電話かけた。

でも出なかったから仕事中なんだろう。
待ちきれなくて職場に行ってみたら、今日は休みだって。
だから自宅に行ってみた。

芽衣は眠そうな顔して出てきた。
なんだか迷惑そうだ。