しゃくりあげて泣くから言葉にならない。
由美ちゃんはただ事ではないと駆けつけてくれた。
こんなときの由美ちゃんは頼りになるし、すごい優しい。知らなかった。
その夜は泣き止んでもしばらくすると泣き出すの繰り返しだった。
でも今までのこと全部話せた。
由美ちゃんは
「零次だね?」
と言った。
あたしはなんのことかよくわからなかった。
でもサトル君はあたしと零次君がいちゃついてたと勘違いしている。
そんなのは良くない。
誤解は解かなければ。
私は次の日、
サトル君に会いに行こうと店に向かった。
近づくととたんに怖じ気ついた。
恐る恐る店を覗く。
サトル君の姿は見えない。
由宇君がレジにいて会計している。
セールの品もだいぶ減りワンコーナーに収まっている。
店のなかは秋に染まりかけていた。
手の空いた由宇君に近寄る。
「ワアッ!!びっくりした〜。どしたのその顔。サトルとなんかあったの?」
店内の鏡で確認する。
確かに酷く目が腫れてる。
「サトル今日休みなんだよ。」
いないと思うとほっとした。
「見てきてくれない?電話も出なくて心配だから。」
「え?!」
「家わかるよな?」
前に何度か由宇君と2人でお邪魔してるので知らないとは言えなかった。
私はトボトボ歩き出した。
サトル君どうしたんだろう。
会ってちゃんと話したらわかってくれる。
私はそう自分に言い聞かせた。

