サトル君はキョトンとしている。
私が真剣だとわかるとサトル君は眉間にシワを寄せた。
「いるわけないだろ。」
「瞳ちゃんは?」
私が聞くと眉間のシワはますます深くなった。
「瞳ちゃんって誰?」
「知らないってことないでしょ。写メ見せてもらったし。」
「写メ…どんな写メ?」
「サトル君の寝顔。ライブ始まる前に話しかけてきたの瞳ちゃんから。付き合ってるって言ってた。」
「瞳か…。大体わかった。ファンの女の子だ。そういう嘘っぱちの話ばっかしてるから、周りのみんなに嫌われてもうライブにも来なくなった。寝顔の写メは打ち上げのとき座敷で寝てたとこ撮られたのかも。」
私はサトル君にお茶をいれた。
「そうだよね。彼女いるわけないよね?」

