それからは仲良しで端から見たら恋人にみえるだろう。
たまに誘いが断られることがあった。
「今サトル君といるの。良かったら零次君も来る?」
サトル…と由宇…この2人の名前がよく出てきた。
芽衣は決まって「零次君も来る?」
と聞いてきたけど、なんかサトル君と由宇君に悪い気がするから行けてない。
逆に俺といるときにサトルから電話がくることもあるみたいだったけど芽衣は同じように答えていた。
ある日のこと、
俺は芽衣とご飯を食べて芽衣のことを家まで送りとどけた。
車で。
降りてじゃあまたなんてやり取りをしていると、
芽衣に近づく男がいた。
俺は芽衣を守るために芽衣の側にさりげなく寄った。
男は端正な顔立ちで身長も俺と変わらない。
芽衣はその男に気づくと
「サトル君。」
と呼んだ。
俺ら3人は直径2メートルの円に収まる距離にいた。
「ちょっと話があって。」
とサトルは言った。
俺はサトルのただならぬ雰囲気を察知した。
嫌な予感。
思い詰めた表情、
サトルは告白しにきたに違いない。
阻止したいけどどうしたらいいかわからない。
「じゃあうちでお茶でも飲む?
……零次君もどう?」
芽衣は明るく言ってきた。
芽衣はサトルの決意みなぎる表情に気づいていないのかいつもの調子。
行かないほうがサトルのためだけどおれは行った。

