「はい。何か?」
私はその子と向き合った。
白いブラウスにフリフリのミニスカートを穿いて、ニーハイソックス。
髪は肩スレスレの巻き髪。
由美ちゃんが合コンに行く時みたい。
キラキラして可愛い。
ハイヒールを履いてるけど162センチのあたしより低いみたい。
私を見上げる目は、付け睫とアイラインでパッチリしている。
でもすごく睨まれてるみたい。
唇はリップグロスで艶々色っぽい。
あたしが見とれてると色っぽい唇が開いた。
「サトルの周りチョロチョロするのやめてくれない?目障りなんだよね。好きじゃないんでしょ?」
突然のことで面食らった。そんなこと思われてるなんて夢にも思わなかった。
「…。」
あたしが言葉を失っていると女の子は鼻で笑った。
「サトルの気持ち弄ぶようなことしないでよね。」
弄ぶ?
意味がわからなかった。
「とにかく、のこのこ打ち上げにまで出て来ないでよ。あたしたちみんな迷惑してるから。」
その子はそう言うとお手洗いから出て行った。
私はショックで立ちすくんだ。
まさかあたしが人に迷惑かけてるなんて。
来たらいけなかったんだ。
私は席に戻って荷物を取ると、急用が出来たと言って店を出た。
するとなんとサトル君が追いかけてきて私の手首を掴んだ。
「どうしたの?」
「どうもしない。」
「急用って何?」
「サトル君に関係ないから。」
「俺も行く。」

