映画のDVDを観たり、一緒にご飯を作って食べたり楽しく過ごした。
緩いウエストには紐を巻いた。
すっかり日も暮れた。
「そろそろ帰ろうかな。」
と私は言った。
「じゃあ送って行くよ。」
そう言って携帯と財布と鍵をポッケにしまった。
私も荷物をまとめた。
マンションの地下に駐車場はある。
零次君の車は山道も雪山も走れそうな四駆。
「何か、前からの友達みたい。とても会うの2回目とは思えない。こんなもの?」
「あ、そう?俺って優しいから。」
「泊まったのも初めてだし。こんな二日酔いも記憶ないのも初めて。ありがとう零次君。」
「いえいえどういたしまして。」
零次君には何でもないことなのかな…。
こういうこと日常的なのかな。
何か慣れてるし。
私にはそう思えた。
家は意外と近くて20分で着いた。
私は深くお礼を言って車を降りた。
玄関のドアの鍵を開けようとしたら、隣のドアが開いてサトル君が出てきた。
サトル君は私の服装に驚いていた。
「どっか泊まったの?」
「うん、そう。」
こんな格好、誰にも見られたくなかったな。
「昨日別れたばっかりで、もう他の男が出来たの?」
いつになくトゲのある言葉に心に傷がつく。
「そんな言い方しないで。」
そう言って私は部屋に入った。
いつもよりも冷たいサトル君。
悲しくなった。
荷物を玄関に落として、またドアを開けた。
サトル君はうちの前に来ていた。
私はサトル君の胸を拳で叩いた。
「どうして意地悪ばっかり言うの?あたし意地悪言うサトル君嫌い!!」
そこまで言うとワーンと泣き出した。
サトル君はオロオロしていた。

