お皿に並べられたハムエッグとスープ。
トーストの香ばしい香りが部屋中に広がった。
「いただきます。」
私は考えることができなくて目の前の与えられたものを食べた。
食べたら頭が働きだした。
「あの、帰ります。」
「その姿で?」
横にあった鏡を見ると
着たまま寝たから服はぐしゃぐしゃ髪はボサボサ。
メイクも落ちて、
外は歩けない。
「顔洗ったら?シャワー浴びてもいいけど。」
零次君の言葉に甘えてシャワーを借りた。
頭からお湯を浴びるとますますスッキリしだした。
お酒も一緒に洗い流してくれるみたい。
シャワーを出ると用意されていた服に着替えた。
Tシャツはダボダボでも大丈夫だけどスエット生地のズボンはウエストが緩くて落ちてきてしまう。
「やっぱり大きいか。」
出てきた私を見て零次君が言った。
「髪乾いたら車で送って行くよ。」
零次君はそう言うとはいと言ってまた冷えたお茶を渡してくれた。
「ありがとう。」
私は言った。
言葉が頭に浮かんで来なくて変な感じがしていた。
零次君がドライヤーを持って私の髪を乾かしてくれた。
優しい手つきで頭に触れられた。
私は安心していた?
というか今は零次君の言う通りにするしか出来ないような。
魂が抜かれてしまったみたい。
抜け殻になった気分。
「芽衣ちゃん大丈夫?」
ベッドに腰かけている私を心配そうに覗きこんだ。

