酷い頭痛と共に目覚めた。
あれ?いつの間にか朝だ。
見慣れない天井が目に入った。
あれ?ここどこ?
何とも言えない不安というか、パニックに陥る。
顔から血の気が引いてく感じ。
恐る恐る起き上がった。
洋服は昨日のままだ。
「あ、おはよう。」
振り向くと、ベッドに横たわる零次君がいた。
「キャーーーー!!!!!」
「な、な、な、な、何でここにいるの?」
狼狽える私。
「覚えてないの?」
私の声に耳でも痛めたような顔をした。
「芽衣ちゃん酔っぱらってて、ケンが送ってこうとしてたけど何か危なっかしいから俺が送ったんだけど。タクシーの中で俺んち行くって言いだしてきかないんだよ。人んち入るなりベッドで寝たんだよ。」
零次君の話、全く身に覚えが無かった。
記憶がないなんて……。
零次君が起き上がりお茶の500ミリリットルのペットボトルを渡してくれた。
「まあ飲みなよ。」
私は蓋を開けようとしたけど力が入らない。
私の斜め後ろでベッドに腰かけている零次君がサッとペットボトルを開けてくれた。
立ち尽くす私を座らせてくれた。
お茶を一口飲むと、乾ききっていた身体に吸い込まれていく気がして一気に飲み干してしまった。
「もっと飲む?」
零次君に聞かれたけどいらないと言った。
「何だかよくわからない。」
「何か食べる?」
零次君は聞いたけど私が答える前に立ち上がり、キッチンで作業しだした。

