由宇君はあたしが引っ越してきた次の日、出会った。
家の前で倒れてたのをあたしが助けてあげたのが最初
由宇君は仕事に出たものの、熱を出してフラフラな体でなんとか家の前まで帰って来たけど、そこで意識を失い倒れてしまったのだそうだ。
あたしがそれを見つけて、引きずりながらなんとか部屋に運んで、氷枕したりして看病したのだ。
ただの風邪だと思ったから。
その夜目覚めた由宇君はなんとか立ち上がり、あたしにお礼を言うと自分の家に帰って行った。
あたしが見舞いに行くと、由宇君は冷たくあしらい。
看病しようとしても断られた。
由宇君はあたしのこと、変なヤツだと思って関わりたくなかったらしい。

