タクシーでマンション前まで送ってもらい別れた。
オートロックのワンルームマンションに住んでる。
隣には背の高いイケメンが住んでる。
背の高いイケメンは由宇君と言ってここに住み始めた時からの付き合いで、かれこれ5年になる。
背の高いイケメンと聞いて由宇君の顔が浮かんだけど、代官山には行ってないし。
「今帰り?またあのだて眼鏡とご飯食べてたの?」
由宇君が隣の玄関から出てきた。
「そうだよ、なんでわかったの?」
「大体わかるよ。芽衣友達少ないし。最近あいつばっかりだもん。」
由宇君に言われてみると、そういえばそうかも。
「気をつけてよ、いい人だからって下心があるに決まってるんだから。」
「え、そうなの?!」

