蒼空が中に一歩踏み入れると脇のヤクザの 人達が一斉に立ち上がってあいさつをする あの大河もしていたのにはビックリだった お父さんの目の前にまで来ると 蒼空は何も言わずに座ったので あたしもあわてて蒼空の横に正座した。 「大きくなったな絢音」 そう、言ったお父さんの声は低くて 姿もオーラも、微かに残っている幼い時の あたしの記憶とはこれっぽっちも一致していなくて、言葉が出なかった。