まじっく○△□






キーンコーンカーンコーン~・・・





「はい!じゃあ作文用紙、集めますね~
後ろから回してくださ~い」


チャイムと同時に
先生が作文用紙回収のお知らせを
みんなに伝えた。


生活の授業を
ペン回しで使い切ったわたしたちの
作文用紙は、当然空欄だった。


「ごめんね、わたしのせいで
作文書く時間なかったよね?」


わたしは、ゆうきくんに謝った。


そんなわたしにゆうきくんは


「おれ、作文できないってゆったじゃん?
だからぜんぜんだいじょーぶっ」




そう言いながら、またあの笑顔。

ゆうきくんは、ひとを笑顔にさせてくれる
そんな魔法を持ってるみたいって

わたしは思った。すごく思った。