そんなレオが唯一心を遣うとき、それは、過去を思い出すときだ。

「マミ。。。君はここにいない。君に会いたい。どうしたら会う事が出来るのだろうか
僕の大事な人」

マミとはレオの恋人だった。

「マミ、君が居なくなったのは何時だっただろうか。忘れてしまうくらいの年月が流れたね。もう、会えないのだろうか」

レオは泣いていた

唯一レオを人間であると確認できる時間だ。

リギルもこの時間、レオが泣いているこの時間だけは雨が降る。

しかしこの雨もリギルの人々にとっては恵みの雨になっている。

酷く退屈な日々

それを退屈だと感じないレオの心

リギルの人々の平和な生活




つまりレオの不幸が大勢の人の幸福につながっているのだ。

「誰か、誰かマミに会いたい、、、マミに会いたいんだ。」








ソンナニアイタイ?

ソンナニアイタイノ?