「今日の放課後やっぱり
会って来るからさ…舞子…」

「ん、頑張ってなっ?!」

舞子は背中を押して
ガッツポーズをして
わたしを快く送ってくれた。

帰る途中に…

「あ…」

「ん!?」

舞子がわたしの声と同時に
正面を見つめる。

「あ…」

先生も…。

「せ…んせ…」

ポリポリと頭をかきながら
言う先生は本当に
可愛すぎる!!

「放課後…待ってるからな…」

「う…はい…」

先生にこれだけしか
言えなかったけれど、
でもわたしなりに
精一杯答えたつもり…。

「よかったじゃん…!!」

ちょうど通りすぎた時に
わたしに舞子は小声で
言ってくれた…

「放課後…スピーチ練習…」

「スピーチ…いつ??」

「スピーチ…あ…明日…」

「えぇ!?」

先生のことで頭が
いっぱいでスピーチの
当日のことを忘れていた。

「や…やばい…うん...」

「うん…かなり…
だ…大丈夫?!」

「先生…見に来るのかな…??
もし見に来たら、本当に
緊張しすぎて…うぅ…」

「なー泣かないの…!!
なんとか…なる…うん…!!」