今日の練習は少し
遅れて行くことにした。

先生に会えないのが
辛くて、寂しくて
スピーチも上手く行かなくて
つまらなかったから…。

「はぁー…」

ため息は宙へと舞う。



‘ガチャン’

「こんに…」

先…せ…?!

「おぉ!!宇井川さんじゃん!!」

「…せんせ…最近来なかった
から…心配したんだよ?!」

「あ、ゴメンゴメン!!
部活でさ…。」

そっか…。
バスケ部の顧問だったっけ…??

バスケしてるトコも
見てみたいな…。

「よかった…」

わたしは誰にも聞こえない様に
そう言った。

あー。
今日から調子よくなるかな?!

たった03分間だけど
わたしには勝負!!

その勝負を終えた…。

「お!!
まじいいじゃん!!」

…やっぱ先生のパワーは
凄いよ…!!

「やった!!」

「先輩、いつもより
バリいいです!!」

「えへへ♪」

ちょっと口の悪い後輩でも
今日はなんだかよく聞こえる。

「…は…はみ行きます!!」

…?!

はみとは幹弥 はみ 先輩…。

まぁ…可愛い方ですな…。

ちなみに…最近はみ先輩の
様子が変…。

も…もしや…。