…。

あれから何ヵ月が過ぎたの
だろう…。

先生とはあれから一度も
会っていなくて…
話しもしていない…。

ただわたしに残っているのは、
あの約束を先生と語ったこと。

先生に会えないわたしは
無性にイライラが…。

今は授業中…。

やっぱり吉貴先生のことを
思っている…。

「はぁー」

ツンツン!!

?!ん?!

後ろの舞子から手紙が
回ってきた。

椎名 へ

椎名、最近先生とはどう??
あれから色々あったみたい
だね…!!
そうそう、吉貴先生のこと
狙ってる人かなり居るみたい
だよ…。
後輩も先輩も…。

…?!

…え…。

そう言えば…
ライバルのこと全然考えて
なかったな…。

「はい、この問題を…
宇井川さん!!」

「あ、はい…!!」

やべ…。

どこやってるのか
わからないや…。

うーん…。

あ、英語か!!

この問題は…いけるな!!

‘カカカカカ’

チョークの音が響く。

「はい、OK!!」

よかった、運よく英語で…!!

席に着いたわたしは、
また先生のことを考える。

…。

‘キーンコーンカーンコーン’

よっしゃ!!

授業終わり!!

「舞子ー!!」

「あ、椎名…
ライバル相当多い感じ…。」

うわーん!!

どうしよう!!

「…最近勉強も教えて
貰ってないし…
スピーチも来ないんだよ…」

舞子はコクンと頷いて言った。

「…心配…だね…」

「ん…」