当日…。

「緊張…。」

「大丈夫だって!!
マイと一緒に特訓したんだから!!
自信もって!?」

そして…始まった。

…本番…。

皆上手…。

一気に不安がよぎる。

でも、絶対合格したいの
一点張り。

舞子がいたからここまで来れた。
………。

10分後…。

「終わったー!!」

会場を出るとわたしの緊張感は
一気にほぐれていった。

「椎名、おつかれ!!
上手だったよ?!
結果は…明日発表だから
一緒に見に行こうね。」

「うん…!!」

舞子はわたしのことを
最後まで見守っていて
くれた。

面倒なことだってあった
と思うけど、舞子は何も
言わずにただ一緒に頑張って
くれた。

次の日の朝…。

「ママー!!」

わたしは落ち着かなかった。

「舞子ちゃんが一緒にいた
んだから大丈夫でしょ?!」

「そうだけど…。
あー!!もー、行くっ!!」

「転ばないようにね?!」

「行ってきまーす!!」

いつもならチンタラ学校に
行くくせに、今日は凄く
早く行った。

「おはよー!!
椎名??」

「舞子?!
もう学校にいたんだ!!」

舞子はすでに学校にいて
待っていてくれた。

「椎名、結果がどうであれ…」

「うん、分かってる…。」

わたしは、妙に早口になって
唾を沢山飲み込もうと
してしまう。

『SHINA UIKAWA』

…。

名前が…

あった…。

「や…っ…た…」

「やったね…」

「やったぁー!!!!!!!!」

舞子は自分のことの様に
喜んで、涙を流してくれて
いる。

わたしも涙が自然と流れる。

「しーいーな!!やったね!!
これからが本気の勝負だぁ!!」

「うん!!
舞子のお陰ー!!」

わたしにとって最高の思い出。

これから、沢山神様は
わたしにチャンスをくれる
よね…?!