舞子は本当に毎日付き添って
くれた…。

舞子が協力してくれた
お陰で発音も心配が
なくなった。

「ふあー。
今日も疲れた!!」

今は自分の部屋。

「もうダンスの時間…。
行かなくちゃ…。」

わたしはいつもと同じルートで
沙絵の家まで迎えに行く。

ドアを軽くノックする。

‘コンコン’

‘ガチャ!!’

「ヤッホー!!
お久!!」

相変わらずテンションの
高い沙絵…。

「ヤッホ!!」

「今日は椎名に発表があるの!!」
「何なぁに??」

「実は…か…か…かれ…し…
できた…!!」

「うぇー!!
おめでとう!!」

沙絵に彼氏?!

正直今も信じられないくらい。

ダンスだけに青春をかけて
いたはずの沙絵が…?!

でもなんだか、自分のことの
様に嬉しい。

「わたしまた置いて行かれた!!」
「…。」

「うーそ!!」

ダンスのレッスンが終わった後、色々沙絵に聞いてみた。

沙絵は今、本当に幸せそうで
青春してるって感じの
口調だった。

「沙絵…また電話するね?!
今日は明日の為に帰ります。」

「どうかした?!」

「実は、スピーチコンテストの
オーディション受けることに
したんだ!!」

「そっか!!
じゃあ、今日は大変そうだし
明日でいいよ!!
結果楽しみにしてるね。」

「ありがとう!!
じゃあまたねっ!!」

かるく手を振る。

「バイバイ!!」

沙絵もヒラヒラと手を振る。