「あーあ。
昨日は一睡もしてないや。」

わたしは重い目をこすった。

鏡をみる…。

思っていたよりハレていて
真っ赤になっていた。

「あー。
どうしよう…。
…あ!!」

わたしは01度廊下に出て、
下のリビングへ向かって
叫んだ。

「お姉ちゃーん?!
化粧品少し借りるね?!」

下からは、お姉ちゃんの
声がして…

「うん!!
ほどほどにね??」

と言ってくれた。

わたしはお姉ちゃんの部屋から
必要な化粧品をとって
自分の机に戻る。

鏡を置いて…。

「さーてっと…!!
始めるか!!」

わたしはなるべく
ナチュラルメイクにした。

20分かけてしたメイクは
自分的には満足。

制服を着て、リビングへと
向かう。

お姉ちゃん以外にももう、
家族がいて、ママは朝食の
準備をしていた。

「椎名、今日は化粧して
行くんだ!?可愛いよ!!」

本当は似合わないの分かってる。
でも、隠すにはこれしか
ない…。

「どーも…」

わたしはそれだけ言って
学校へ向かった。

朝食はイジメが始まってから
精神的ダメージをくらって、
毎日食べていない。

今日からまた一人ぼっちの
学校生活…。

茶川に話しかけられる前に
1ヶ月も過ごしてたんだから
大丈夫…だよね…。

でも、やっぱり寂しい。

わたしは、バッグをだらしなく
持ってわざとダルそうに歩いた。