「俺ね…。02組の…
二浮 愛奈…が
好きなんだ…。」

二浮 愛奈…。

ギャル系だけど、誰にでも
優しくて…クラスでも
意外と人気の子みたい…。

「…うん…。
そうなんだ…っ。」

わたしはそれだけしか
言えなかった。

「俺、愛奈と付き合ってる。」

アイナトツキアッテル
アイナトツキアッテル
アイナトツキアッテル

一瞬嘘かと思った。
その時、わたしの頬に
何かがつたう…。

「グズン…。」

聞こえちゃったかな…??

「何で泣いてる…の…??」

わたしは溢れる気持ちを
必死で止める…。

「…グズン…嬉しい…から…。」
「ありがとう…。」

この時、お互い複雑な
気持ちだったのかな…。

「でも、何でわたしに…??」

「俺の親友だから!!」

親友…。
彼は確かにそう言ってくれた。

わたしには親友と言う
レッテルが合うのかな…。

それ以上でもそれ以下でも
ない…親友…ってこと…。

彼はわたしにとって
近い様で遠い存在…。

「ありがとう…!!
じゃ、そろそろ寝るね?!」

こうやって話さないと
溢れ出そうだった…。

「うん。
また、おやすみ!!」

あえて、また明日とは
告げなかった。

だって、わたしと彼は
もう明日から何も関係が
なくなるから…。

その後もずっと寝つけず、
ただ01人で静かに泣いていた。