やる気をいれても、すぐに悪い方向に考えてしまう。
今ごろハルは凍えて…
トントン
「優音?いるのか?遅いからきちまった。」
!?ハル
外で待っててって言ったのに。
「ごめんごめん。ちょっとお腹痛くて。」
あたしは、ドアを開けて笑顔でハルの元に戻った。
「あ、あぁ…」
「行こうか。寒かったでしょ?あたしが鍋でも作ってあげる。」
そう言いながらハルの腕を引っ張って外に出た。
恋人たちがまばらに歩いていた。
まだクリスマスじゃないけど、店はクリスマスカラーに彩られていた。
あたしたちも、まわりの皆みたいに、クリスマスを楽しもう。
忘れられないクリスマスにしよう。
何度も訪れる、クリスマス。
だけど、一年に1度しかないクリスマス。
その日は特別にしたい。
いつ悲しみが襲うか分からないからね。

