お前のためなら死んでやる2


やる気をいれても、すぐに悪い方向に考えてしまう。

今ごろハルは凍えて…

トントン
「優音?いるのか?遅いからきちまった。」

!?ハル

外で待っててって言ったのに。

「ごめんごめん。ちょっとお腹痛くて。」

あたしは、ドアを開けて笑顔でハルの元に戻った。

「あ、あぁ…」

「行こうか。寒かったでしょ?あたしが鍋でも作ってあげる。」

そう言いながらハルの腕を引っ張って外に出た。

恋人たちがまばらに歩いていた。

まだクリスマスじゃないけど、店はクリスマスカラーに彩られていた。

あたしたちも、まわりの皆みたいに、クリスマスを楽しもう。

忘れられないクリスマスにしよう。

何度も訪れる、クリスマス。

だけど、一年に1度しかないクリスマス。

その日は特別にしたい。

いつ悲しみが襲うか分からないからね。