「今日寒いね。」

「だな。雪でも降んじゃね?」

雪かぁ…

ホワイトクリスマス。

やっぱり冬といえばクリスマスだよね?

「かもね。ねぇ、ハル?クリスマス一緒にいようね。」


「あったりめぇよ。2人きりのクリスマスかぁー。なんかロマンチック。」


ハルって普段は男っぽい口調なのに、心が不安な時甘えん坊な口調になってる。

愛を途中で壊された家庭に育った彼なりの性格。

きっと言葉では伝わらないぶん、なにかで甘えたいのかもしれない。

愛がほしくてほしくてたまらないんだろう。

そんなハルと過ごすクリスマス。一緒にいたい。

ハルを不安にさせるような事はしたくない。

「ケーキ食べようね?あたしチョコが良い。そうだ!プレゼントも買いに行こう?」

「おう。楽しみだな!」


絶え間ない会話。

いつしか体も温かくなっていた。

寒さを忘れるほどあたしたちはクリスマスの話に花をさかせていた。