「優音、ごめんね」

えっ?なんで純が謝るの?

「純?」

「酷い事言ってごめん!誰だって言いたくない事だってあるのに、あたしの八つ当たりで優音の事傷付けた。」


「なんで?あたしが悪いんだよ?あたしが何も言わないから…」


「違う…違うの。ただ優音が桜咲さんと話しているのが羨ましくて…それでちょっと優音が遠くなった気がして。だからあんな酷い事言った。信用されてないとか言った。」

「あたし、今でも純の事全部信用してないかもよ?」


「それでも!それでも優音はあたしにとってたった1人の“友達”で!優音と絶交なんて嫌なの」

“友達”

駄目だよ純。あたしは、ろくでもない人間だよ?友達だなんて、お人好しな純だから言ってくれる事。

欲張っちゃ駄目なの。

あたしは、裏切った。

自分から純から離れたのに。

あたしが純の友達だなんて…言える価値ないんだよ。

なのに、それを否定したくてたまらない。

純とまた仲良くカラオケ行って笑いあいたい。

涙なんか今でたら…

あたしはきっと純から離れられなくなるのに。