五十嵐 優音。

僕は、この子を知っている。

俺の兄ちゃんの働いている、ber.tomokiで彼女は働いている。

たまに訪れる兄ちゃんの店。

僕は優音ちゃんの歌声が好きだった。

優音ちゃんは僕の一個下の学年。

見た目の可愛さとは裏腹に素っ気ない態度。

男子にも女子にもその態度をかえない優音ちゃんは、なんでか嫌われている。

まぁこれは僕じゃなくて下っ端の情報だけどね。

ある日レイ君が言った可愛い子ちゃん。

まさかそれが優音ちゃんだったなんて…

レイ君はカッコイイ。かっこよすぎる。彼を嫌う女子なんていないと思ってた。

レイ君に媚びうる女なんて沢山いるのに、レイ君は優音ちゃんを選んだ。

良い選択だよ。だって僕が目をつけてたぐらいだからね。
彼女はきっとレイ君を好きになるだろう。

ほんとは嫌なんだけど、レイ君の恋は叶ってほしい。