「華風さーん!!!!」 「見下してー!!!!」 観客席から声が飛び交う。 私はそれを無視したまま、再びマイクに口を近付けて。 「こ、こら下りなさい!!!」 「白咲龍、橘蓮、負けても泣くなや」 「華風…!!!」 「結局勝つのは華風ゆい、うちやから」 マイクを捨て、机から降りる。 歩き出し、向かったのは皆の所。 紫織も笑顔で私を見ていて。 「格好いいーっ、ゆい」 「任せて」 パシッと手を叩き、私も定位置に立つ。 そして大きく息を吸った。 「三三七拍子ー!!!!!」 .