柵を乗り越え、皆のいる所に戻る。

後ろから雄大くんも着いてきて。






「おぉっ、華風さんのやる気が凄い事に!!!」


「流石森高さん、ゆいの事分かってますねーっ!!!」


「任せとけってっ」






皆の目がキラキラする中、私は何処からともなく木刀を取り出す。

そしてそれを肩に担ぎ、一歩前に出た。



こっちは命掛けとんねん。

死ぬ気で龍と蓮に勝たな。








「うちがやる気出した以上、お前等逃げんなや」


「は、はい!!!」


「もし逃げたら、殺すぞ」


「ひぃっ…!!!」


「ゆい格好いいー!!!」








体育祭本番は後数日。

当分は甘い自分をお預け。




負けたらベンツ砂利道。

勝ったら栄誉(多分)。










雄大くん、ある意味ありがとうよ。










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