今、雄大くんが手を離せば私は確実に落ちてしまう。

そして死んでしまう。








「華風さんって、凄い環境で生きててんな…」


「だからあんなに怖いもの知らずなん…?」







そう!!!

うちはこんな人間の二人に育てられたんよ!!!



助けて!!!

死ぬ!!!








「お前もし龍と蓮に負けてみろ」


「ひっ…!!!」


「それがもし実現して英寿にバレたらヤバいやろなー?」


「ま、負けませ」


「白虎連合二代目総長は誰や」


「私です!!!」


「おー、もっと声張れ」







視線の先には地上の花壇。

それもとても小さくて。








「負けたらベンツで砂利道引きずるからな」









その声と共に、私はやっと足の立つ所に戻して貰えて。

そして、










「あんたら、死ぬ気でやるで」











華風ゆい、覚醒。











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