「ほなお疲れっすっ」
「ばいばい」
手を振り、遠くなる龍を見えなくなるまで見送る。
光がなくなると手を下ろし、玄関を開けた。
「おかえりー」
「ただいま」
リビングに入ると、寿はソファーに座り漫画を読んでいて。
私も鞄を置いて適当に座り込んだ。
テレビなんかやったっけ?
リモコン、リモコンっと。
「龍に送って貰ったんやろ?」
「なんで知ってるん、ストーカーか」
「アホ、エンジン音聞こえてたわ」
ペラ、と漫画のページを捲る音が聞こえる。
私は返事を返さず、そのままテレビを見て。
「お前や、やっぱり龍の事好きやろ」
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